ciao ciao Prego!!vol.3
3日目 その4

フィッシュフライ屋で嫌な思いをしたけれど
やっぱり、せっかく旅行に来たのにこんな思いばかりしているわけにはいきません



自ら楽しいことを求めて、気持ちを切り替えて夕食は楽しみたいと
「花畑」という名が付いた小さな広場、カンポ・デ・フィオーリ広場に出て来ました
あんなことのあった後に、またお店に入るのは結構勇気がいります
ここに入ろうと気持ちを決めて広場に面したレストランへ
客引きのイタリア人に「Buona sera!席は空いていますか?」と聞くと
イタリア人無表情で「si`」と答えます
この店に入ることに決めました
それにしてもヨーロッパの夜に街を歩いたりレストランに入ったりしても
お昼にはすれ違っていた日本人になかなか遭遇しないのです
イタリアだからあたりまえなのか
日本人観光客がローマにあまり来ていないのか
来ていたとしてもツアーなので、夜は決まったレストランにしか入らないのか
不思議でした
席に通されてから待てど暮らせどなかなかウェイターが来ない
でもここはイタリア
日本のように早い対応のわけがありません
結構待ったのですが、やっぱり来ない
しょうがない。出ようか。と、席を立とうとした時に
「Buona sera!」
とメニューを持って来ました
「どうしようか。じゃあ、頼もうか・・・」(お店の対応に敏感になっている(笑)
と席に座りなおし、ひとつひとつ丁寧に注文していくと
ウェイターがだんだん笑顔になっていきます
「グラッツェ!待たせてごめんね。」
それからはとてもよく接客してくれました
すぐに料理も出て来てきました


先に席を立った隣の新婚夫婦と思しき東洋人の席を何気なく見ると・・・
えっと・・2歳児が食べた後かな
というくらいかなり残して食べ散らかされていました
しかもお皿の外に食べこぼしまくりです
これはこれでびっくりです
この国の人が全員こうではないとはおもいますが
もしかしたらレストランの人たちが嫌がる理由の一つがこれかもしれないと
静かにおもいました
「チェックお願いします」
食事を堪能したあと、お会計をおねがいしようとすると
「最後にコーヒーとデザートはいかがですか」
とお店の人が勧めてきます

ここで私は、初めてイタリアでは食後のコーヒーとデザートを楽しむものだと知りました
コーヒーとティラミスでゆっくりと夜を楽しみました
悲しい後の美味しい夕食に少しホッとして
お店を出る時にはチップをテーブルにおいてでました
レストランの前の広場では
発光するプロペラを売っている人たちがどこともなく出て来て
ピュンピュン空に放ちながら子供達に売っています
あんなの売れるのかしらと、思っていたけれど
子供達にはかっこいいおもちゃに見えるみたい
結構買っている人がいます
そして、この人たち、どこにでもいます
ローマからフィレンツェ、ミラノ、ベネチア、ずっといます
かなり手広く商売しているようです
売れるんですね(笑)
今日でローマはおしまい
夜12時頃には宿に戻り、今日もいろいろあったけど、お腹もいっぱいで
満ち足りた気持ちのまま昨日と同じ宿に戻って安心の中眠りにつきました


明日はイタリアの田舎を楽しむべくオルヴィエートへ向かいます
ローマ脱出です
これからの旅、だんだん楽しくなっていくよ!
ciao ciao Prego!!vol.4
4日目へつづく・・・